託された恩師のノックバット 初の聖地で快音 滋賀・綾羽監督

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恩師から託されたノックバットでノックをする綾羽の千代純平監督=兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で2025年8月1日午後0時4分、礒野健一撮影
恩師から託されたノックバットでノックをする綾羽の千代純平監督=兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で2025年8月1日午後0時4分、礒野健一撮影

 「やっぱり打ちやすかったですね。いいフライが飛びました」。5日に開幕する第107回全国高校野球選手権大会で、春夏通じて初の甲子園出場を決めた綾羽(滋賀)の千代純平監督(36)は、1日にあった甲子園練習で、特別なノックバットを初めて使った。

 亡き恩師が、プロ野球・阪神の元監督で現1・2軍打撃巡回コーディネーターの和田豊さん(62)から受け取り、千代さんに託したものだ。「甲子園に出るまで使わない」と封印していた。

 選手として同校野球部に入部してから21年。千代監督はようやくたどり着いた夢舞台で、ノックバットを握りながら選手と同じように目を輝かせた。

12年から母校を指導

 1999年創部の野球部は、81年に近江(滋賀)を初めて甲子園に導いた田中鉄也さんを2004年に監督に招き、学校の強化指定部活動として実力を伸ばしていった。千代監督は田中さんの指導力にひかれて、強化指定1期生として綾羽に進学。厳しい指導のもと、主将となった05年秋に初めて近畿大会に出場し、前田健太(米3Aアイオワ)らを擁するPL学園(大阪)と対戦して敗れたものの、強くなるチームに手応えを感じていた。

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