石破氏退陣求める自民内の動き　どこへ行った？あの危機感

　8月3日は横浜市長選の投開票日だ。現職を含む計6人が立候補しているが、有権者はどのような判断を下すのだろうか。先般の参院選でもわかるように、ほんの少し投票率が上がれば、いろいろなことが動き始めるかもしれない。有権者の方々にはとにかく、必ず1票を投じて意思表示をしてほしいと思う。

　7月の参院選での「惨敗」を受け、自民党内で石破茂首相（党総裁）に退陣を求める動きが活発化している。このコラムが掲載されるまでに石破首相が辞意を表明する可能性もあるが、執筆時点では続投の意思を示している。

　石破首相は確かに不人気ではあるが、参院選で敗北した全ての責任を彼に押し付けるのは、かなりズレた感覚だと思う。もちろん、総理・総裁として責任を負っているのは当然だが、敗北の原因は自民党がこれまで実行してきた政策について有権者が低評価を与えたこと、さらには自民党の政治資金の不透明さや「裏金議員」の責任をうやむやにしてしまっている点についての判断だったのは明白だろう。