
池端俊策脚本 「物語」が歴史に果たす意味問う
NHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」(2020年)や「太平記」(1991年)などを手がけた池端俊策の脚本によるNHKの戦後80年ドラマ「八月の声を運ぶ男」が8月13日、総合で午後10時から放送される。主人公は、広島と長崎の被爆者1000人以上の声を集めて記録した、実在のジャーナリストがモデルだ。戦後間もない広島県で生まれ育った池端は、戦争体験者が年々少なくなる今、「物語を伝承することの意味を感じてほしい」と語る。
ドラマは、元長崎放送(NBC)記者の伊藤明彦の著書「未来からの遺言 ある被爆者体験の伝記」が原案。30代半ばで同局を退職した伊藤は、71年から8年間、アルバイトをしながら全国の被爆者を訪ね歩き、個人で被爆者の声を集めた。
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