5大会連続メダル獲得のフィギュア ミラノ五輪代表どう選ばれる?

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フィギュアスケート日本代表の歴代五輪メダリスト 拡大
フィギュアスケート日本代表の歴代五輪メダリスト

 2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピックの日本代表の選考方法が23日、発表された。男女シングルは各3人、ペアは最大2組、アイスダンスは1組を巡る争いとなる。

 いずれも12月18~21日に東京・国立代々木競技場である全日本選手権が最終選考会となる。男女シングルは優勝者が自動的に代表1人目に決定する。2人目は全日本選手権2、3位の選手、12月4~7日に名古屋で開催されるグランプリ(GP)ファイナル出場者上位2選手、国際スケート連盟(ISU)公認大会でシーズン最高得点の上位3選手――を対象に総合的に判断。3人目はそれまでに候補に挙がった選手から世界ランキングなども含めて総合的に決める。

 全日本選手権前には2人目、3人目の対象選手(GPファイナル終了時点)を事前に公表。2年前から始めた取り組みで、あらかじめ選手を明確にすることで、選考上の混乱を避ける狙いがある。

ミラノ五輪男女代表の決定方法 拡大
ミラノ五輪男女代表の決定方法

 今回とほぼ同様の選考基準だった前回の22年北京五輪シーズンは、男子が羽生結弦さん▽宇野昌磨さん▽鍵山優真選手(オリエンタルバイオ・中京大)、女子が坂本花織選手(シスメックス)▽樋口新葉選手(ノエビア)▽河辺愛菜選手(オリエンタルバイオ・中京大)――が選ばれ、結果として男女とも21年全日本選手権1~3位の選手となった。

 羽生さんは故障によりGPシリーズは欠場するも、シーズン初戦となった全日本選手権で優勝。宇野さん、鍵山選手はGPシリーズから安定した演技でファイナル進出を決めていた。女子はGPシリーズからロシア勢が躍動するなか坂本選手が日本勢唯一のファイナル進出を果たし、全日本でも2度目(当時)の優勝。2位の樋口選手はGPシリーズのフランス大会で3位、3位の河辺選手はNHK杯で2位に入っていた。このシーズンはGPシリーズこそ開催されたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響でファイナルは直前に中止となり、関連する選考項目は「ファイナル上位2選手」から「ファイナル進出者」などに変更となるイレギュラーな状況だった。

優勝した昨季世界選手権のペアフリーで演技する三浦璃来、木原龍一組=米ボストンで2025年3月27日、吉田航太撮影 拡大
優勝した昨季世界選手権のペアフリーで演技する三浦璃来、木原龍一組=米ボストンで2025年3月27日、吉田航太撮影

 ペア、アイスダンスは全日本選手権やGPシリーズをはじめとする国際大会の成績などから総合的に判断する。ペアの出場枠は現状1枠のみで、今年3月の世界選手権で2年ぶり2度目の優勝を果たした「りくりゅう」こと三浦璃来選手、木原龍一選手組(木下グループ)の代表が確実視される。9月に北京で開催される五輪予選に派遣されたペアの結果次第では、もう1枠を獲得できる。

各GPシリーズに出場する日本選手 拡大
各GPシリーズに出場する日本選手

 アイスダンスは仮に五輪予選で派遣カップルが出場枠を獲得できなくても、他の3種目が既に五輪出場枠を獲得していることから、日本の団体出場が決まれば、五輪派遣が可能となる。団体出場枠はGPファイナル終了後に発表される。【倉沢仁志】

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