新潮社の週刊誌「週刊新潮」に掲載されたコラムが、外国にルーツのある人への差別的な内容だったとして、コラムで名前を挙げられた作家の深沢潮さんが抗議し、謝罪を求めました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「週刊新潮コラム問題」を解説します。
Q 週刊新潮のコラムを巡ってなにかあったの?
A 元産経新聞記者の高山正之氏が書いたコラムが7月31日号の週刊新潮に掲載されました。連載「変見自在」で「創氏改名2・0」と題し、海外出身者が日本国籍を取得する方法などについて記した上で「日本人を装って日本を貶(おとし)める外人は排除しきれない」と持論を展開しました。
Q 深沢潮さんはどうして名前を出されたの?
A コラムの中で高山氏は、深沢さんら著名人の名前を挙げ「日本も嫌い、日本人も嫌いは勝手だが、ならばせめて日本名を使うな」と書いていました。
Q 深沢さんはなんて言っているの?
A 深沢さんは記者会見で「世界文学の一端を担っていくはずの出版社が、レイシズム(人種主義)を放つとはどういうことか。今こそ立ち止まって考えてほしい」と抗議しました。
Q 新潮社はどう対応したのかな。
A 新潮社はホームページに「深沢潮様の心を傷つけ、多大な精神的苦痛を負わせてしまった」とする「おわび」を掲載しました。
Comments