創成館・森下翔太 自分の投球取り戻して153球完投 夏の甲子園

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【小松大谷-創成館】力投する創成館の先発・森下=阪神甲子園球場で2025年8月5日、西夏生撮影 拡大
【小松大谷-創成館】力投する創成館の先発・森下=阪神甲子園球場で2025年8月5日、西夏生撮影

高校野球・夏の甲子園1回戦(5日)

○創成館(長崎)3―1小松大谷(石川)●

 「三、四回くらいから自分の投球ができるようになってきました」。完投した創成館の右腕・森下翔太は試合後、冷静に振り返った。

 一回は小松大谷打線につかまった。直球は走っていたが、相手にうまく合わせられ、1点を失った。

 即座に捕手の山下翔が駆け寄り、「緊張している感じがあったので」と森下に声をかけた。

 開幕戦独特の緊張感に包まれていたが、仲間のサポートで立ち直った。三回にこの試合三つ目の三振を奪うと投球のギアが上がった。直球で攻めながら、相手打者の外角に沈む変化球で次々と三振を重ねた。

 圧巻は、球数が130球に近づく中で迎えた八回だ。直球の勢いは落ちることなく140キロ台を連発。相手の2~4番を内野ゴロと二つの三振で片付け、九回も最後は三振で締めくくった。

 三回以降は二塁を踏ませず153球で完投した森下について稙田龍生監督は「理想は失点してほしくなかったけど」と苦笑いしつつ、立ち直る姿に目を細めた。

 「苦戦しても敗戦しない」という「部訓」通りの試合を見せたチームに、「これがうちの野球だというのを全員が理解して体現してくれた結果」とたたえた。

 次戦は同じ九州の神村学園(鹿児島)が相手。森下は「落ち着いて投げれば自分の投球ができる」と自信をのぞかせた。甲子園を経験した右腕がさらにギアを上げてライバルに挑む。【林大樹】

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