5日の群馬県内は記録的な猛暑に見舞われ、41・8度に達した伊勢崎の気温が国内の観測史上最高記録を更新した。桐生、前橋、上里見(高崎)、館林でも40度を超え、全国トップ10位の中に5地点がランクイン。6日も熱中症警戒アラートが発表されており、県はエアコンの使用やこまめな水分補給を呼びかけている。【遠山和彦、増田勝彦】
朝から強い日差しが照りつけた5日、最初の「記録」に迫ったのは桐生だった。7月19日から18日間連続で、最高気温35度以上の猛暑日に。午後1時9分に気温が41・2度となり、国内の観測史上最高記録に並んだ。
桐生市稲荷町の新川公園では、練習を終えた県立桐生高校陸上部のメンバーが休息。1年の飯塚蒼輔さん(15)は「溶けちゃいそうなくらい暑いですね」と一言。滝の流れる親水エリアに足をつけ、ささやかな涼を取った。
そして午後2時20分、伊勢崎の気温が41・6度となり、国内の観測史上最高を更新。さらに0・2度上昇し、午後2時26分に41・8度をたたき出した。
他に40度を超えたのは前橋の41度、上里見の40・5度、館林の40・2度。館林以外は各観測地点の史上1位の記録を更新した。山間地でも気温は上昇し、中之条は38・1度で史上1位の記録を更新、神流は37・3度で8月の1位タイだった。
酷暑の中、熱中症とみられる症状での搬送者も相次いだ。県消防保安課によると5日午後3時現在、25人が救急搬送。重症3人、中等症13人、軽症9人で、高齢者が18人いた。
桐生市役所近くの駐車場で交通整理をしていた柳建治さん(77)は天気予報を踏まえ、首に保冷剤、懐には水を入れて凍らせたペットボトルを差し込んで業務に当たった。「からっとしているのが救いですが、やはり日差しは強い。暑さは館林が有名でしたが、最近はすっかり桐生ですね」と話した。
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