高層ビルが立ち並ぶ街中に神社仏閣が佇むという、伝統と近代が共存する日本の街並み。訪れる外国人観光客の目には、新鮮に映ることも多いようです。初めて日本を訪れたイタリア人女性も、到着したその瞬間から、ヨーロッパにはない光景に目を奪われたといいます。いったい、どのような風景だったのでしょうか。
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初めての日本で出合った、ヨーロッパにはない驚きの光景
イタリア育ちのレナ・ボサーツさんは2024年2月、兄のヴィンセントさんが留学中の日本を初めて訪れました。ベルギーとイタリアの二重国籍を持つレナさん。イタリアで育ち、現在はイタリアの中都市・ペルージャで暮らしています。
初めての日本では3週間の滞在を経験。大阪へ降り立った瞬間から、ヨーロッパとの違いを強く感じたそうです。
「大阪に飛行機で到着して、冬だったので草が黄色かったのですが、イタリアの草の色と違うと感じました。なぜなら、植物がヨーロッパのものと違うからです」
自然の違いだけではなく、レナさんがとくに目を奪われたのは、日本の住宅街の“並び”でした。
「家がいろいろな形をしていて、ふぞろいで不均一、整っていないと感じました。古い家と新築が隣り合って、同時に存在していると感じました。ヨーロッパでは、そういう風景は見たことがありません」
イタリアでは、街ごとに建物の高さや色、造りが統一されているのが当たり前。レナさんにとって、異なる時代や様式の建物がひしめき合う日本の街並みは、とても新鮮に映ったようです。
長い歴史と伝統の中に、近代文化も同居し続けている日本の都市。その風景は、訪れる外国人観光客にとっては珍しいのかもしれません。留学中の家族に会いに、また日本を訪れてほしいですね。
Hint-Pot編集部
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