セブン&アイ・ホールディングスは6日、新たな経営戦略を発表した。国内コンビニ事業では、2030年度までに約1000店舗の純増を目指すほか、既存の5000店以上に設備投資して新たな店舗形態を拡充し、おにぎりや弁当などの提供力を強化する。
また、消費者とのコミュニケーション不足がブランド認知に悪影響を与えているとして、専属チームを設けて消費者との対話を活性化させる施策に取り組む。セブンに対する「好意度」を上げ、商品の平均日販成長率2%を目指す。
セブン&アイのスティーブン・ヘイズ・デイカス社長は記者会見で「9月でコンビニに特化した、過去とは大きく異なる経営になる。変化に対応するのではなく、変化を受け止め、リードする」と述べた。一方、「創業者の精神が失われている。特に日本でお客さまからの信頼を獲得できていない」とも語り、創業の精神に立ち戻ることの重要性を強調した。【佐久間一輝、鴨田玲奈】
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