中学校を舞台にした人気ドラマ「おいしい給食」シリーズで主演を務める俳優の市原隼人さんが5日、農林水産省を訪れ、小泉進次郎農相と会談した。学校給食の経験を振り返り、食育の観点からみんなで一緒に食事を囲む「共食」の重要性などについて語り合った。
市原さんは、おいしい給食シリーズで学校給食を極端に愛する「給食マニア」の教師を生徒役の子供たちと熱演し、話題になっている。10月24日に公開される予定の新作映画「おいしい給食 炎の修学旅行」でも主演を務める。
市原さんは「保護者を抜きにして子供たちが初めて体験する会食が給食。その中で優しさや愛情や悲しみも分け合って、より人間愛を育んでいただきたい。(映画を鑑賞して)そんな活力になってくれたらうれしい」と強調した。農水省は映画とタイアップ。「孤食(個食)」とは異なる共食の意義を社会で広く考えてもらう機会にしたいとしている。
小泉氏は「タイアップの定食や給食みたいなものが農水省の食堂でできたら最高」と水を向けると、市原さんは「例えば揚げパンなど給食でしか食べられないメニューがある」と好物を逆提案して喜んでいた。【中津川甫】
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