
福岡県吉富町小犬丸の「八幡古表(はちまんこひょう)神社」(熊谷房長宮司)で6日、夏季大祭「放生会()ほうじょうえ」で奉納される「細男舞(くわしおのまい)」の着物を干す神事「乾衣祭(おいろかし)」が始まった。7日まで。
細男舞は、周防灘の船上などで神様の人形「傀儡(くぐつ)」が相撲をとる「神相撲」とともに国の重要無形民俗文化財に指定されている。放生会は4年に1度あり、次回は28年に開かれる。
乾衣祭は、御神像が着る身の丈40センチほどの「御衣(おい)」を神社拝殿に干す神事。着物は歴代中津城主らが寄進してきたほか、明治時代以降は氏子らも奉納を続けておりその数は1000点以上になる。
セミ時雨がかまびすしい境内の拝殿には、朱や紫など鮮やかな色や模様の御衣が飾られた。景品が当たる牛替くじの販売や神楽の奉納もあり大勢の参拝客でにぎわった。【出来祥寿】
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