月15万円の遺族年金切り崩し 食べ盛りの息子支えるシングルマザー

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野球部の最後の大会を控える次男と一緒に昼食を準備する白井さん(仮名)。キッチン横の柱に子どもたちの身長を刻んできた=東京都内で2025年7月24日、滝川大貴撮影
野球部の最後の大会を控える次男と一緒に昼食を準備する白井さん(仮名)。キッチン横の柱に子どもたちの身長を刻んできた=東京都内で2025年7月24日、滝川大貴撮影

 「お米が炊けたから、食べたいだけよそって」。昼食の準備をしていた白井祥子さん(仮名、53歳)が、中学3年の次男(14)に声をかけた。

 野球部で最後の大会を翌週に控える次男がどんぶりを手にした。炊飯器から炊きたての米を山盛りによそう。リビングの柱には3人の子どもの身長が刻まれていた。次男の身長は、もうすぐ目標の170センチに届きそうだ。

 東京都内に暮らす白井さんは、2022年に夫を心筋梗塞(こうそく)で亡くした。シングルマザーとして、少し手の離れた大学生の長男長女に加え、食べ盛りの次男の子育てに奔走している。

 現在は月に約15万円の遺族年金を受給し、貯金を取り崩しながら暮らしている。元々は教師で復職を検討していた。だが、死別後にうつ状態となり、記憶力や理解力が落ち、仕事に戻れない状態が続いている。

 一時期は家事も手に…

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