お盆休みを古里や行楽地で過ごす人たちの帰省ラッシュが9日、始まった。新幹線や高速道路は混雑し、JR東京駅では手持ち型の扇風機や扇子を手にした家族連れらがホームで列を作った。10日も混雑が続く見込み。
東海道・山陽新幹線「のぞみ」は8~17日は全席が指定席となる。東京駅発の下り線「のぞみ」は9日始発から、新大阪駅発の上り線でも朝から発売状況が100%となった。自由席では、北陸新幹線の下り線で最大140%、東北新幹線も下り線で120%となった。
東京駅から福岡県の実家に向かった会社員の鍵山由美さん(39)は「1年ぶりの帰省で、両親に子どもの顔を見せるのと、私自身も祖母に会うのが楽しみです」と話した。
高速道路各社によると、9日は東名下り線海老名サービスエリア付近や、九州道下り線神田トンネル付近で20キロ以上の渋滞が発生した。Uターンラッシュのピークは15、16日となる見込み。東名・新東名は16日午後4時ごろ、神奈川県から東京都に向かう上り線で40キロの渋滞を予測している。
成田国際空港会社は、8~17日に成田空港を利用する旅客数は国際線で95万2800人(前年度同期比107・4%)、国内線は23万4500人(同101・6%)と予想している。【中村好見、木村敦彦】
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