
南海電鉄の創業140周年を記念したイベントの一環で6日、大の鉄道好きとして知られるお笑いコンビ「中川家」の礼二さんが大阪市にある難波駅の一日駅長を務めた。制服と制帽姿で登場した礼二さんは、大家和也駅長から委嘱状とタスキを受け取ると、本物の駅員さながらの構内放送を披露。訪れたファンらから歓声が沸いた。
「一日駅長として、お客様にお喜びいただけるよう誠心誠意を持って業務に取り組むよう期待する」と書かれた委嘱状を受け取った礼二さんは、早速マイクを手に特急ラピートの案内を披露した。
「停車駅は~、新今宮~、あ、天下茶屋~」などとアナウンス。その後、「140年間で南海はいろいろな変化を遂げてきた。まさかラピートのこの形が下町の沿線に合うのか、非常に不安だったが、今はピッタリとマッチしている。未来に向けて安全運行で走り続けて」とエールを送った。

最後は大家駅長と並び、右手を大きく挙げてラピートに発車の合図。定時運行のためか、出発までは何度も腕時計を確認し、駅長業務をまっとうした。大役を終えた礼二さんは「制服に袖を通す瞬間が一番うれしい。(今後は)実際の電車に乗って車掌業務をやってみたい」と話した。
南海電鉄は1885年(明治18年)、「阪堺鉄道」として難波―大和川駅間で開業した。節目の年を記念して、18日まで高島屋大阪店でイベントを開催しており、礼二さんがトークショーに登壇した。今も目的地を決めずに列車に乗るのを楽しみにしていると明かし、「久々に子供と一緒に関西の鉄道を回りたい」と顔をほころばせた。【小坂春乃】
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