化学機械メーカー「大川原化工機」(横浜市)の冤罪(えんざい)事件を巡り、警察庁の楠芳伸長官は7日の定例記者会見で、警視庁と警察庁の検証により「反省すべき多くの点が明らかになった」と述べた。今後は「反省点を真摯(しんし)に受け止め、再発防止策を確実に実施する」とした。
楠長官は「逮捕された3人をはじめ関係者に多大なご心労、ご負担をおかけしたことを重く受け止め、二度と発生させてはならないとの強い決意のもと、検証と再発防止策の作業を進めてきた」と説明した。
坂井学国家公安委員長も会見で「緻密かつ適正な捜査が徹底されるよう、再発防止対策に関する取り組み状況の報告も受けつつ、警察を指導してまいりたい」とした。
警察庁は7日、法令解釈に関する警視庁と経済産業省の協議への関与や、適正な捜査のための助言がなかったなどとする検証報告書を公表した。【山崎征克、朝比奈由佳】
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