トランプ米大統領は7日、旧ソ連のアゼルバイジャンとアルメニアの両首脳が8日にホワイトハウスを訪れ、和平に関する合意文書に署名する見通しだと明らかにした。両国は長年、係争地ナゴルノカラバフを巡って対立してきた。
トランプ氏は自身のソーシャルメディアで、米政権が仲介に取り組んできたと強調した。自らもホワイトハウスでの式典に参加するといい、「歴史的な日になる」と強調した。
両国の紛争は、ソ連時代末期の1988年にさかのぼる。ソ連の下で、ナゴルノカラバフはアゼルバイジャン共和国の領域だったが、現地で多数派を占めるアルメニア系住民がアルメニア共和国への編入を要求し、紛争に発展した。最終的に、アゼルバイジャンが2023年に大規模攻勢をかけ、全域を掌握した。
8日はアゼルバイジャンのアリエフ大統領、アルメニアのパシニャン首相がホワイトハウスを訪問する。米国も経済協力に関する協定に署名するという。
トランプ氏は「平和の構築者」を自任しており、世界各地の紛争の「仲介役」を果たしてきたと主張する。「ノーベル平和賞を4、5回はもらうべきだった」などとも述べている。【ワシントン松井聡】
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