自民党の議員でつくる「日本の尊厳と国益を護(まも)る会」が7日、石破茂首相(党総裁)の即時辞任と総裁選の実施を求める要請書を林芳正官房長官の秘書に手渡しました。代表の青山繁晴参院議員によると、衆参両院の国会議員75人がこの要請に賛同しています。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「自民党内で石破首相の辞任を求める動き」について解説します。
Q 石破首相の辞任を求める動きがあるって聞いたよ。どうしてそんなことになったの?
A 自民党は昨秋の衆院選とこのまえあった7月の参院選で大きく負けてしまい、「その責任を取るべきだ」という声が党内で強まったからです。
Q 「日本の尊厳と国益を護る会」ってなんだっけ。
A 自民党の保守系議員が集まって作ったグループです。
Q 要請書にはどんなことが書かれていたの?
A 「二度の国政選挙で示された国民の意志を尊重すべきだ」として「党総裁として敗戦の責任を取り、速やかに総裁を辞任されるべきだ」と書かれています。
Q 要請書には「首相見解」をやめてほしいということも書いてあったの?
A 首相見解とは、首相が戦後80年の節目に発表しようとしている考えや意見のことです。「国政選挙に二度敗れた首相として極めて不適切であり、やめてほしい」と要請書にはかかれていました。
Q 要請した側はどんな説明をしたの?
A 8日には石破首相の責任を追及する両院議員総会が開催されます。青山氏は「護る会は75人も現職議員を抱えている。総会に臨むにあたって会が何を考えているか首相に示す必要があると考えた」と記者団に説明しました。
Q もし首相が辞めないとしたらどうなるのかな。
A 青山氏は首相が早い時期に退陣表明しなければ、「衆院で自民議員だけで51人以上集めて、内閣不信任案を自らの内閣に突きつけることも考えるべきだ」と話しています。
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