フィギュアスケートのアイスダンスで、5月にカップル結成を発表した櫛田育良選手(木下アカデミー)・島田高志郎選手(木下グループ)組が8日、京都府宇治市の木下アカデミー京都アイスアリーナで練習を公開した。今季のプログラムに加え、カップルでのデビュー戦は9月23日に長野県で行われるクリス・リード杯を予定していることなどを明かした。
練習ではリズムダンス(RD)、フリーダンスとも曲をかけて滑り、リフトや息の合ったツイズルなども披露した。キャシー・リード・コーチが櫛田選手の手を取り、滑りながらスケーティングを熱心に指導する場面も見られた。約1時間半の練習は終始、和やかな雰囲気で進んだ。
今季のRDはSM―Traxの「Got The Groove」と「Show Me Something Special」、フリーは「ムーンライト・セレナーデ」と「サブリナ」だという。いずれも振り付けはリード・コーチが務めた。
7日のインスタグラムの生配信で、愛称は「いくこう」と発表した。新たなスタートを切った2人は、今季は全日本選手権での好成績と4大陸選手権への出場、将来的には2030年のフランス・アルプス地方で開催される冬季オリンピックでの活躍を目指す。
櫛田選手はRDを披露する予定の初戦に向け、「今はまだ全然完成していないですが、そこまでにちゃんと息の合ったプログラムを見せられるように頑張ります」と語った。島田選手は「30年を目指して、という思いを持っていますが、シーズン最初から、全ての試合に全力で取り組んでいきたい。日々頑張っていれば何かにつながっていくと思う。地道に自分たちの世界観を作り上げていきたい」と意気込んだ。
島田選手は昨季限りでシングルの活動に区切りをつけ、アイスダンスに専念。櫛田選手はシングルとアイスダンスの「二刀流」で活動している。【玉井滉大】
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