家庭の経済状態などで旅行や海水浴などの体験ができない子どもたちがいる「体験格差」について、東京都で行われた取り組みが注目されています。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「夏休みの体験格差」を解説します。
Q 体験格差って聞いたよ。どんなことなの?
A 家庭の経済状態などによって、旅行やイベントなどの体験ができる子とできない子の差が広がることです。
Q 夏休みになると、どうして体験格差が目立つの?
A 学校が休みで自由な時間が増えるため、お金のかかる旅行やレジャーなどの体験の有無がはっきり分かれるからです。
Q 体験格差をなくすために、どんな活動があるのかな。
A 東京都の認定NPO法人「フローレンス」などが「こども冒険バンク」を始め、航空会社の工場見学やコンサート鑑賞などの機会を無料で提供しています。
こども冒険バンクは、経済的に厳しい家庭やひとり親家庭などを対象に、さまざまな体験の機会を無償で提供する活動です。
Q どんな体験ができるの?
A 世界各国の民族衣装を着たり、サハラ砂漠の砂を触ったり、エスニック料理を食べたり、Jリーグの試合観戦や森林での活動も予定されています。
Q 体験の機会がないと、子どもにどんな影響があるの?
A 友達との会話についていけなかったり、社会とのつながりを感じにくくなったりして、孤立や孤独を感じやすくなります。
Q 夏休みって楽しいイメージだけど、憂鬱と感じる人もいるの?
A 夏休みの実情を把握するため今年行われたオンラインアンケートでは、経済的に困難な状況にある3871世帯の16・6%が夏休み期間における子どものレジャーや体験の予算が「0円」と回答しました。また、子どもと過ごす夏休みは「憂鬱」か「楽しみ」かを二者択一で尋ねたところ、72・5%が「憂鬱」を選びました。
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