自民党の坂本哲志国対委員長と立憲民主党の笠浩史国対委員長は8日、国会内で会談し、米トランプ政権との関税交渉について赤沢亮正経済再生担当相から、衆院予算委員会理事懇談会で説明を受けることで合意した。合意を受けて両党が調整し、15日午後に理事懇を開くことで一致した。
会談で笠氏が、日米の合意が履行されておらず、言い分に食い違いがあるとして「国会としても赤沢氏に説明を求め、質疑をする必要がある」と要望し、坂本氏は予算委理事懇での赤沢氏からの聴取を認めた。
一方、自民の小野寺五典政調会長は記者団に「一つ一つ細心の注意を払って、慎重に確認しながら合意を進めてほしい」と政府に注文した。日米間の見解の相違については「合意文書がなかったから、ずれがあったということには、すぐにはつながらない」と擁護。税負担を軽減する特例措置の適用時期に関し、それほど時間はかからないとの見方を示した。【森口沙織、富美月】
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