全国高校野球選手権大会は第4日の8日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で1回戦があり、史上2校目となる2度目の春夏連覇を狙う横浜(神奈川)は、春夏連続出場の敦賀気比(福井)に5―0で勝ち、3年ぶりに2回戦に進んだ。
試合後の横浜・村田浩明監督の主な談話は以下の通り。
横浜・村田浩明監督
(春夏連覇へ初戦突破)春は春。成長して、夏に必ず(甲子園に)戻ってくると、選手とスタッフと保護者とも全員で決めて、夏に戻って来られました。本当に難しい試合がたくさんある中で、選手たちが一戦一戦成長して、このような状況でも力を発揮でき、本当に毎度毎度ですけど、選手に感謝しています。
(雨による中断は)非常に難しかったです。ですけど、環境に左右されないということをずっと言ってきましたので。雨の中でもやると。
(当初試合予定だった7日から延期となった)昨日も恵みの雨という話をしました。これも恵みの雨だと1回リセットして、もう1回再試合だということで、緊張感を持ちながら過ごしてくれました。
(先発の)織田(翔希投手)が、その中で最後まで投げてくれました。みんな良い準備をして、本当に全員野球というか、見えないところの力がしっかりと出せた。
(織田投手の完封は)野手が、とにかく泥臭く、一つのアウトをどこまでも追い求めてやってきたので、織田には、日本一の野手が守っているから、日本一の野手を(バックに)投げられる、どんな打球でも取ってくれると。だから自信を持って投げろとを常々言っています。
そうすると織田も思い切って投げられますし、野手もそういうプレッシャーがかかっているので。みんな練習、試合、全く変わらずにプレーしてくれたので、良いプレーが出たかなという風に思ってます。
難しい環境の中で、彼(織田投手)が一番伸びるなと。実は七回、八回でちょっと弱音を吐いて、かなり活を入れたんです。そこから一気に球が147キロとか48キロとかまた出てきた。
彼が一番成長できる、大きな、大きな試合だと思ったので。何が何でも投げさせようと。
野手たちにも、織田をさらにもう一つ成長させたいので、絶対、織田を降ろすなよってずっと声をかけていた。だからああいうプレーが生まれたのかなと思っています。
最初に自分が(織田に)言っていたんですけど、返事をしないんだったら、「お前、もう降ろすぞって」。ここまで、みんなお前のためにやっているのに、ここでしっかりしないと、ってね。
松坂(大輔)さんの話をしました。松坂さんなんて(甲子園で)200何球投げても、次の日も投げて、弱さなんか一つも見せてねえぞって。松坂さんを超えんだろって話もして。先輩を追い越すのはうちの歴史と伝統の中で、数々の選手が生まれる一つのいいとこだと思うので。それを具体例に出して、今日は言いました。
中断があって、再試合みたいなものなので、(再開後の)そこの入りがどのチームも難しいのかなって思いました。ですけども、甲子園球場を見て、あれだけ水浸しだったのに一気に引いて、阪神園芸の方々が「いや、できますよ」って言ってくれて、心の準備をしっかりできた。
そういった意味では、阪神園芸さんの方々のすさまじさをネットとかニュースとかで見ていたんですけど、改めて自分の試合になって、「あっ、ここまでこんなすごいんだな」って。こんな最高の舞台でね、一生に一度のね、高校野球の聖地、甲子園って言われているところで、こんな環境を作っていただいて、本当に感謝しています。
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