じっくり勝ちを確認
図は7二の銀を馬で取った局面。[後]同金なら[先]5二飛から後手玉が詰むし、このままの状態でも先手に手番が渡れば[先]3二桂成[後]同玉[先]4三銀[後]同玉[先]4四飛[後]3二玉[先]4三金[後]3一玉[先]4二金まで後手玉が詰む。
図から千田は[後]1五角と打った。この手は詰めろ逃れの詰めろの攻防手。自玉の詰み筋を防ぎながら、[後]4八角成[先]同玉[後]4七金[先]5九玉[後]5七飛以下の先手玉の詰めろとなっている。近藤は[先]6八玉と寄って詰めろを防いだ。
[後]3三銀(途中図)が千田の用意した最後の勝負手だ。壁銀を解消して自玉の逃走ルートを作りながら桂を質駒にし、後手が桂を入手すれば[後]7六桂[先]6九玉[後]5九飛[先]同玉[後]4八角成[先]同玉[後]4七金からの詰み筋が先手玉に生じる。近藤はじっくり37分考え、勝ちを確認して[先]6二馬と着手した。[先]4三金と王手された局面で千田が投了。終了図からは[後]同玉[先]4四歩[後]3二玉[先…
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