福島市はお盆期間の11~15日、小児科と内科のオンライン診療を開設する。夏休みに市外の子どもたちが帰省するのに加えて、市民のかかりつけ医が休診して医療機関が逼迫(ひっぱく)することが予想されるため。市は昨年のゴールデンウイークと年末年始などにも開設し、お盆は初めて。
市はオンライン診療を手掛ける医療関連会社「ファストドクター」(東京都渋谷区)に業務委託し、休日当番医に東京・新宿の医師による遠隔診療を2023年10月から導入した。24年からは地元の医師による対面診療と組み合わせたハイブリッド診療体制を構築し、受診者の分散や混雑緩和を図っている。
オンライン診療はゴールデンウイークや年末年始などにも開設し、昨年12月29日~1月3日に延べ262人、5月3~6日には延べ89人が受診。以前は最長で6時間かかることもあった待ち時間は平均18分に短縮した。これらの取り組みは高く評価され、官民のDX(デジタルトランスフォーメーション)を顕彰する「日本DX大賞」で地域DX部門奨励賞に選ばれた。
今回は11~15日の午前8時半~午後4時半に受け付け、利用希望者は専用フォームから申し込む。支払いはクレジットカード決済かコンビニエンスストアで。福島市は子どもの医療費が助成されるので翌月以降に申請すると還付される。福島市外からの帰省客らも利用できる。【錦織祐一】
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