第107回全国高校野球選手権大会に出場中の広陵(広島)は10日、部員による暴力事案を受けて出場を辞退すると発表した。大会本部によると、大会中に不祥事が発覚しての出場辞退は、甲子園大会で春夏通じて史上初となる。
夏の甲子園では2005年、部員の暴力や喫煙が発覚したとして、明徳義塾(高知)が開幕前に出場を辞退した。出場決定後の辞退はこの時が初めてだった。高知大会で準優勝だった高知が代わりに出場した。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で大会を辞退した例もある。
21年夏は、チーム内に感染者が出たため、開幕後に宮崎商と東北学院(宮城)が参加を取りやめた。22年春のセンバツでは、ともに部内で感染が広がったため、京都国際が開幕前に、広島商が初戦突破後に辞退した。【深野麟之介】
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