加藤治郎・選

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老兵はたたかい疲れ、砂の海にふかく沈んでいった 月夜だ 雲南市 熱田俊月

<評>老兵は死なず(マッカーサー)ではない。近未来むしろ老兵が戦い抜いて朽ちてゆく。「月の砂漠」を想起させる。

戦争の話はいつも尻切れでうつむいてしまう父でありました 神戸市 中林照明

<評>真に過酷な体験は語り尽くせないのである。うつむいた父にあわれを感じる。

街に火を放つ、人にも火を放つ、跡には椰子(やし)の木植えるのだという 東京 馬路村さほ

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