平和の歌姫、美空ひばりさん <一本の鉛筆があれば 戦争はいやだと私は書く> 最晩年、命注いだ広島の音楽祭

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 美空ひばりさんが生きていたら。戦争中に米軍の空襲の下を逃げまどい、防空壕(ごう)に身を潜めて生き延びた国民的歌手が、もし健在だったら、88歳の米寿を迎えた今も歌い続けているのではないか。「戦争はいやだ」。ごく自然な気持ちを、心に響くメロディーに乗せて。当たり前のことなのに、なんだか通じにくいわね、と首をかしげながら。ひばりさんの息子で、ひばりプロダクション社長の加藤和也さん(54)に聞いた。

 「母はストリートミュージシャンだったと思うんです」。和也さんは、そう振り返る。「魚屋の前にみかん箱を並べた上で歌って、『うまいね』って人に言ってもらったのがスタートでしたから」。ひばりさんの生家は横浜市磯子区の市場で鮮魚商を営んでいた。

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