
28日に開幕する第96回都市対抗野球大会。全国12地区の厳しい予選を突破してきた代表チームの主役候補を紹介します。
7回目は中国第2代表で4年連続14回目出場、福山市・倉敷市・JFE西日本の田中多聞外野手(20)。印象的な名前は、戦いの神様で毘沙門天の別名でもある「多聞天(たもんてん)」にあやかったという。
走攻守三拍子そろったプレースタイルはまさに攻撃的。初球から強振する積極性が魅力の選手に迫りました。
都市対抗野球大会の出場チームの主役候補を紹介する過去の記事は以下から読めます
神宮で2夜連続アーチを架けた横浜国立大出身の強打者 東京ガス・藤沢涼介
突然肩が上がらない…けが乗り越え最速150キロに ENEOS・阿部雄大
「芯を外しても飛ぶ」パワーアップした4番 SUBARU・外山優希
「レジェンド」を追いかけて
成長を感じさせる中国2次予選だった。
広島・呉港高から入社3年目。2次予選初スタメンで臨んだ初戦は「いいところを見せたい」と力んで内野安打1本だったが、続く準決勝できっちりと修正した。
強い意気込みはそのままに、「コースに逆らわない打撃」を意識して4安打2打点。左右に巧みに打ち分ける本領を発揮した。
特に打者一巡した四回に放った2本目の二塁打は、変化球を豪快に引っ張り、右翼フェンス直撃の一打。強い逆風に押し戻されて柵越えはならなかったが、長打力を存分に見せつけた。
高校通算48本塁打の左の強打者。精度の高い社会人の投手に入社当初は苦労したが、「失敗から学ぶしかない」と腹をくくった。
「たくさん三振して、どれぐらいで振り始めたらバットに余裕で当たるか、…
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