「サッカーの秘訣(ひけつ)は絶対あきらめないこと」。ゲームと自身の境遇を重ね合わせながら、困難な状況を生きるアフガニスタンの少年少女らを描く。2005年、オーストラリアで青少年向け演劇として初演された本作(モリス・グライツマン原作、パトリシア・コーネリアス脚色、佐和田敬司訳、菅田華絵演出)は、排外主義がより強まる昨今の状況をも問いかける。
劇団有志が始めた特別公演「戦争とは…」の31回目。戦争体験者の岩崎加根子らが出演し、平和を考えてきた。今回は古来、支配者が次々代わり、内戦が繰り返されてきたアフガニスタンの情勢と、難民の受け入れについて議論が起こる豪の政策が背景にある。原作は、01年に起きた密航船を巡る事件を機に書かれたという。
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