「漫才に『ときめき』を感じています」。喜寿を迎えても、自らのなりわいにほれ続けられるとは、何とすてきなことだろう。
漫才コンビ「海原はるか・かなた」が、結成55周年を迎えた。その道のりは順風満帆だったとはいえない。コンテストで結果が出せなかった若手時代。なかなかテレビに出られなかった中堅時代。髪の毛を吹き飛ばすおなじみのギャグでお茶の間の人気者になったのは50代を迎えてからで、近年はそれぞれの体調不良でコンビ活動ができない時期もあった。それでも、舞台への思いが途絶えることはなかったという。「55年も芸能の世界に存在できると予測していなかった。本当に幸せな人生を歩めている」とはるかが言えば、かなたは「楽しく元気に漫才を続ける。その姿をお客さんに見せ続けたい。60周年まで元気でやりたい」と力を込める。
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