茶道の国際化と普及に努めた茶道裏千家十五代家元で文化勲章受章者の千玄室さんが14日、亡くなった。玄室さんの長男で、十六代家元の宗室さんが同日、コメントを発表した。コメントは次の通り。
父はこの5月に転倒し、腰を強く打ちました。
その頃から歩行が困難になり、本人の希望で入院することとなりました。
リハビリは順調でしたが、やはり102歳という年齢もありこの数日は全身の機能が少しずつ低下してきたように見えました。
昨夜看護師さんと会話をした直後、突然呼吸不全をおこし、治療の甲斐(かい)なくそのまま亡くなりました。0時42分のことです。
生前から本人は「点滴などにつながれて長患いをしたくない」と申しておりましたが、その思い通りの実に潔い亡くなり方と存じます。
多くの皆様方から御縁をいただいたことを父になりかわり御礼申し上げます。
千 宗室
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