プラスチック条約交渉、会期を延長 批判殺到で議長案修正し合意模索

Date: Category:国際 Views:2087 Comment:0

プラスチック汚染根絶に向けた条約の新たな議長案について話し合う政府間交渉委員会の全体会合=スイス・ジュネーブで2025年8月13日午後4時17分、高橋由衣撮影 拡大
プラスチック汚染根絶に向けた条約の新たな議長案について話し合う政府間交渉委員会の全体会合=スイス・ジュネーブで2025年8月13日午後4時17分、高橋由衣撮影

 スイス・ジュネーブの国連欧州本部で開かれているプラスチック汚染根絶に向けた条約策定のための政府間交渉委員会は14日、この日に予定されていた会期末を延長することを決めた。

 13日にルイス・バジャス議長(エクアドル)が提示した条約草案に対し、多くの国から反対意見が殺到。バジャス議長は14日夜に開いた全体会合で、議長草案の修正協議を続けていることを明らかにし、15日朝に再び全体会合の開催を呼びかけると述べた。

 議長が13日に各国に示した草案は、最大の争点だったプラ素材(ポリマー)の生産規制に関する条文を丸ごと削除するなど、生産段階の規制に強硬に反発する産油国側に譲歩した妥協色の濃い内容。強い規制を求める欧州連合(EU)や島しょ国などが猛反発し、産油国側からも反対意見が出るなど、合意に向けた協議は難航している。【ジュネーブ高橋由衣】

Comments

I want to comment

◎Welcome to participate in the discussion, please express your views and exchange your opinions here.