戦後80年の8月15日である。「8月ジャーナリズム」というフレーズがある。この時期になると、戦争に関する報道が増えることを指す。揶揄（やゆ）的な意味も含む。節目の今年は、特にその傾向が強い。ところが、映画界では「8月戦争映画」にさえならない。揶揄以前と言える。
戦争を題材にした真摯（しんし）な作品はある。ただ、数が少ない。なかでも気になったのは、マスの観客を視野に入れる大型戦争映画が、めっきり減ったことだ。大手の映画会社が製作しなかったのが、理由の一つ…
減った大型戦争映画
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