英戦争博物館の変化 自国中心の歴史観超え 伝える「個人の物語」

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英国の帝国戦争博物館で、上原良司さんとジョン・レンジさんの写真を並べた展示。太平洋戦争での敵味方の垣根を越え個人の物語を描く=ロンドンで2025年7月28日、宮川裕章撮影
英国の帝国戦争博物館で、上原良司さんとジョン・レンジさんの写真を並べた展示。太平洋戦争での敵味方の垣根を越え個人の物語を描く=ロンドンで2025年7月28日、宮川裕章撮影

 第二次世界大戦の終結から80年を迎え、かつての戦勝国、敗戦国は、戦争をどう総括し、継承しようとしているのか。

 英国の帝国戦争博物館(ロンドン)は第一次世界大戦中の1917年、兵士や国民が経験した労苦を記録する目的で設立された。国威発揚の色合いが強かったが、2000年代以降、自国中心の歴史観を超えた視点で二つの世界大戦を考察する展示に変化した。

 年間220万人以上が訪れる同館の特徴は、歴史を客観視し、その時代を生きた個人の物語を紹介していること、そして原因、経過、結果を丁寧に説明していることだ。

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