石破首相、戦後80年の談話出さず 個人の「見解」を別日で検討

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千鳥ケ淵戦没者墓苑で献花した石破茂首相=東京都千代田区で2025年8月15日午前11時13分、内藤絵美撮影 拡大
千鳥ケ淵戦没者墓苑で献花した石破茂首相=東京都千代田区で2025年8月15日午前11時13分、内藤絵美撮影

 石破茂首相は終戦の日の15日、戦後80年の節目に合わせた首相談話を出さなかった。閣議決定による先の大戦を巡る公式な「首相談話」は、1995年の村山富市首相談話と2005年の小泉純一郎首相談話が終戦の日に、15年の安倍晋三首相談話が8月14日にそれぞれ閣議決定された。戦後50年、60年、70年と談話発表が続いてきたが、途切れる形となった。石破首相は15日、政府主催の全国戦没者追悼式で式辞を述べるにとどめた。

 首相は政府としての談話は自民党保守派の反発などを考慮して見送る一方、先の大戦の検証を含めた戦後80年の発信にこだわりを持つ。首相個人としての「見解」を、終戦の日とは別の機会に表明する検討を進めている。

 林芳正官房長官は15日の記者会見で「石破内閣はこれまでの首相談話を含め、歴史認識に関する歴代内閣の立場を全体として引き継いでいる」とした上で、首相の見解表明に関し「今までの談話の積み重ねも踏まえながら適切に判断するが、その際に戦争の記憶を風化させない、二度と戦争を起こさせないといった観点が大事だ」と述べた。【竹内望、大野航太郎】

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