米露首脳会談が現地時間15日(日本時間16日)に開催される米アラスカ州アンカレジで14日、ウクライナが出席しない会談に抗議するデモが行われた。地元住民らが市内の幹線道路沿いに集まり、「アラスカはウクライナと共に」などと書かれたプラカードを掲げ、ウクライナへの連帯を呼びかけた。
デモは同日夕に始まり、参加者が通行する車に向けてプラカードを振ったりすると、運転手はクラクションを鳴らすなどして応じていた。参加したドゥルセ・イーストさん(71)は、トランプ米大統領とプーチン露大統領がウクライナに不利な条件の停戦で一致するのではないかと懸念。「この会談がウクライナを見捨てる契機になってはならない」と訴えた。
ウクライナからの避難者を所有するアパートで受け入れているというアンドレア・ウィルソンさん(48)は「アラスカはトランプ氏の共和党支持者が多いが、ウクライナを支持している住民も少なくない。トランプ氏にはプーチン氏にだまされないようにしてほしい」と語った。【アンカレジ松井聡】
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