米露首脳会談、なぜアラスカで? 売却の歴史、複雑な思いの住民も

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ロシアとウクライナの停戦を祈るロシア正教の信者=米アラスカ州アンカレジで2025年8月14日、松井聡撮影
ロシアとウクライナの停戦を祈るロシア正教の信者=米アラスカ州アンカレジで2025年8月14日、松井聡撮影

 米露首脳会談が現地時間15日(日本時間16日)に実施される米アラスカ州は、19世紀に米国に売却されるまではロシア領だった。米露両政府は北極圏の天然資源などの共同開発について話し合ってきたこともあり、両国のつながりをアピールするには格好の場所だ。ただ、ロシアに対して複雑な感情を抱く地元住民も少なくない。

 「一刻も早くロシアとウクライナで停戦が実現するよう、明日の会談で進展があることを祈りましょう」。首脳会談を翌日に控えた14日夜、会談が開催される最大都市アンカレジにあるロシア正教の教会には信者数十人が集まり、平和を祈る集会が行われていた。

 州内にはロシア正教の教会が約80カ所ある。組織としてのロシア正教会はウクライナ侵攻を支持してきたが、集会のあった教会では和平の重要性を説いている。アレクセイ大司教は毎日新聞などの取材に「プーチン露大統領へ『悔い改める』のは良いことだとキリスト教でされていると伝えたい」と話す。

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