終戦の日を迎えた15日、第44回「8・15戦争体験を語りつぐ集い」(同実行委主催)が高松市であり、継承活動に長年取り組む3人が聴衆約130人を前に語り合った。
集いでは、朝鮮半島の人たちが戦時下、香川県内で労務動員された歴史を調べた高松市の元高校教師、浄土卓也さん(86)の活動を追った映像を上映。浄土さんが調査を始めた経緯を説明し、映像を制作した兵庫県の映像作家、金稔万さん(65)は「記憶を記録し続けていく」と話した。
戦争の狂気を公演で訴える高松市の劇団「マグダレーナ」の大西恵さん(86)は「今後は(公演を)演じる子どもたちに戦争の何かを感じてもらえる芝居をしたい」と語った。
この日は市民団体などでつくる「平和憲法を生かす香川県民の会」も各地で街頭演説し、「不戦の誓いを」などと訴えた。【佐々木雅彦】
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