
全国戦没者追悼式に参列した遺族のうち、最高齢は北海道網走市の長屋昭次さん(98)。兄の保さんは終戦から約4カ月半後の1945年12月、出征先の中国で26歳で戦病死した。昭次さんはこれまで10回以上参列し、最高齢遺族としては今年で4回目。「戦中生まれの私にとって、戦後80年は一つの節目で感慨深い」と語り、今後も式典に参加し続けるつもりだ。
保さんは真面目で、家族を大切にしてくれる人だった。召集される前日、2人で銭湯に行って背中を流し合った。「帰ってきたら上級学校に入れてやるからな」。そう語っていたがかなわず、訃報が届いたときはショックだった。
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