奈良・生駒の18歳、ツバメ研究でまた日本一に 小5の時から観察

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荻巣樹さん=生駒市で2025年4月2日午後0時4分、熊谷仁志撮影 拡大
荻巣樹さん=生駒市で2025年4月2日午後0時4分、熊谷仁志撮影

 奈良県生駒市でツバメの観察を続ける荻巣樹(いつき)さん(18)が、6、7日に神戸市で開催された今年度の「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)生徒研究発表会」(文部科学省、国立研究開発法人科学技術振興機構主催)で、最優秀の文部科学大臣表彰を受けた。6年生として通学する奈良女子大付属中等教育学校(奈良市)としての受賞だが、荻巣さんは校内予選を勝ち抜き、1人で発表した。2月の「第10回高校生国際シンポジウム」(一般社団法人Glocal Academy主催)で獲得したグランプリ(文部科学大臣賞)に続く快挙だ。

 SSHは先進的な理数系教育をする高校などで、今年度は全国230校(県内6校)を国が指定。発表会には過去に指定経験がある学校を含め238校の代表が参加した。

 初日のポスター発表で選ばれた12校が2日目に全体発表。荻巣さんは「奈良県生駒市におけるツバメの給餌行動の観察と給餌内容の解析」のテーマで発表し、最も優れた内容と評価された。合わせて「生徒投票賞」(12校)も受賞した。

ヒナに餌を運ぶ親ツバメ=生駒市元町1で2025年6月2日午後0時57分、熊谷仁志撮影 拡大
ヒナに餌を運ぶ親ツバメ=生駒市元町1で2025年6月2日午後0時57分、熊谷仁志撮影

 発表テーマは2月のシンポジウムと同じだが、発表時間が7分とシンポジウム時より5分短く、情報を精査し、ブラッシュアップしたという。荻巣さんは取材に「まさか1位をとれるとは思っていなかったので、びっくりした。身近な生き物に関する研究が評価されたこともとてもうれしい」と話している。

 荻巣さんは小学5年生のころから、ツバメが多く子育てをする近鉄生駒駅西側のビル「グリーンヒルいこま」(生駒市)でツバメを観察。地元の人たちに「ツバメ博士」「ツバメ少年」として親しまれている。【熊谷仁志】

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