米露首脳会談、停戦合意なし トランプ氏は「進展」強調も説明せず

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トランプ米大統領(右)と向き合うロシアのプーチン大統領=アラスカで2025年8月15日、ロイター 拡大
トランプ米大統領(右)と向き合うロシアのプーチン大統領=アラスカで2025年8月15日、ロイター

 米国のトランプ大統領とロシアのプーチン大統領は15日(日本時間16日早朝)、米アラスカ州の最大都市アンカレジで会談した。ロシアとウクライナの停戦に関して、合意には至らなかった。トランプ氏は会談後の共同記者会見で進展があったことを強調したが、具体的な説明はしなかった。ウクライナのゼレンスキー大統領を交えた3者会談についても言及しなかった。一方で、プーチン氏との再会談には意欲を示した。

 会談は米軍のエルメンドルフ・リチャードソン統合基地で実施された。米露首脳による対面での会談は2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻後初めて。当初は、冒頭で通訳を介した2人だけの会談が予定されていたが、米側からはルビオ国務長官とウィットコフ中東担当特使が参加する「3人対3人」に変更となった。会談は2時間半を超えた。

 トランプ氏は会談後の共同記者会見で、「(会談は)非常に生産的なものだった」と評価。ただし、「多くの点で一致したが、大きな課題で完全に解決できていないものもある。進展はあったが、合意するまでは合意ではない」と説明した。

 ゼレンスキー氏や欧州の首脳らに会談の内容を報告するとし、「最終的には彼ら次第だ」とも言及。残る課題は「ごくわずか」とした上で、「恐らく最も重要なものは、そこに到達する素晴らしいチャンスがある」と語った。通常は時間を取って応じる記者からの質問にも答えなかった。【アンカレジ松井聡】

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