革命ミュージカル「新・幕末純情伝」 東京・新宿で上演 24日まで

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「新・幕末純情伝」の一場面=東京都新宿区で、柏井彰太さん撮影 拡大
「新・幕末純情伝」の一場面=東京都新宿区で、柏井彰太さん撮影

 「戦後80年に問う」を合言葉に、劇作家のつかこうへいさん(1948~2010年)の戯曲「新・幕末純情伝」が東京・新宿の紀伊国屋ホールで上演されている。幕末の時代を駆け抜けた女剣士を中心に、自由や平等を希求する人々に視点を置いた。これまでの舞台よりも歌や踊りをふんだんに織り交ぜ、「革命ミュージカル」と銘打っている。

 「沖田総司は実は女だった」――。こんな大胆な発想をもとにした物語。新選組の唯一の女剣士である総司が、副長の土方歳三、対立する坂本龍馬との愛憎が絡む複雑な関係のなかで、傷つき、苦しみながら新しい時代に向かって生きていく。

 東京で1989年、「幕末純情伝」として初演され、98年に「新・幕末純情伝」が誕生した。総司役は俳優の鈴木杏さんや桐谷美玲さんらが演じ、今回の主演は「AKB48」元メンバーの村山彩希(ゆいり)さんだ。歳三は柳下大さん、龍馬は百名ヒロキさんがふんしている。

 つかさんの舞台に長く関わり、今作の演出を担った岡村俊一さん(63)は「つかさんは人々の苦しみや社会の課題を作品に織り込んだ。男女同権や(選挙における)1票の重みの問題など初演時に比べ、今の時代が進歩しているのか」と言い、「つかさんの戯曲を上演し、残していくことが我々の使命」と話した。

 24日まで(18、19日は休演)。詳細は「アール・ユー・ピー」のホームページ。【明珍美紀】

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