関東一・石田、念願マウンド 球場からバースデーソング 夏の甲子園

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【関東一-創成館】力投する関東一の先発・石田=阪神甲子園球場で2025年8月16日、玉城達郎撮影 拡大
【関東一-創成館】力投する関東一の先発・石田=阪神甲子園球場で2025年8月16日、玉城達郎撮影

高校野球・夏の甲子園3回戦(16日)

○関東一(東東京)4―1創成館(長崎)●

 関東一の先発・石田暖瀬(はるせ)が念願だった甲子園のマウンドに初めて立った。「すごく楽しみでワクワクした」。フォームを改善して今大会に臨み、5回1失点と好投した。自己最速を更新する146キロも計測した。

 最大のピンチは、五回に訪れた。2死二塁から適時三塁打を許して1点差に詰め寄られる。次打者に四球を与えて、創成館の3番・下川輝(ひかり)を迎えた。「初球にストライクを取りにくると思って真っすぐを狙っていた」という下川を、初球の140キロで一ゴロに打ち取り、追加点を許さなかった。

 背番号1で臨んだ東東京大会は、2試合で12回を投げて1失点だったが、「納得いく投球ができなかった」という。今大会は甲子園でも登板経験がある左腕・坂本慎太郎にエースナンバーを譲った。このため、「頭が突っ込む癖」を修正すべく、フォームを2段モーション気味に変えた。本人も「球が強くなってきた」と手応えをつかんでいた。

 粋な計らいもあった。石田は前日に18歳の誕生日を迎えていた。四回の打席では、アルプス席から「ハッピー・バースデー・トゥー・ユー」の曲が流れ、球場から大きな拍手で祝福された。「球場が沸いて、うれしかった」と高校生らしい笑顔を見せた。

 昨年春のセンバツと、チームが準優勝した昨年夏の甲子園では試合には出場しているものの、本職の投手での登板はなかった。それだけに石田は「マウンドに立てず、悔しい思いをした。悔しさを晴らしたいと思っていた」。米沢貴光監督は「本当にこんないい投球ができるとは想像していなかった。力を全て発揮してくれた」と最大級の賛辞を贈った。【武藤佳正】

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