全国高校野球選手権大会は第11日の16日、阪神甲子園球場で3回戦があり、山梨学院が岡山学芸館に14―0で勝利し、11回目の出場で初の準々決勝に進出した。
山梨学院の投打「二刀流」の右腕・菰田陽生(はるき)投手(2年)は、六回途中1安打無失点。打者としては3安打3打点の活躍を見せた。
試合後の山梨学院・吉田洸二監督の主な談話は次の通り。
山梨学院・吉田洸二監督
(夏は初の8強)なかなかこの壁を崩せなかった。本当にうれしい。前半は打ちたい気持ちがはやり、気負いもあったが、追加点でいつものスイングができるようになった。
(五回は4番のスクイズがバントヒットになり4点目を挙げた)4点を取って、3点以内に抑えようというゲームプランだった。
4点目を取れる時に取ろうと思った。打線に核はいない。どちらかいうと、みんなで攻めるチームなので。
甲子園は2試合勝つと、なんとなく3試合目から不思議な力が出てくる場所。この二つ目をなんとかクリアできたので、次も思い切ってやりたい。
<菰田投手について>
前回より(出来が)悪いことも頭に入れていたが、前回より球が走っていた。いつも期待を良い方で裏切ってくれる。高めに浮く球がいつもより少なかったですね。
菰田には前日の夜に説明した。「たぶん君は前回ほどは投げられないけど、3回か4回、どんなに暑くてもバテずに頑張りなさい」と。気温が35度って天気予報で言っていたんで。バテないように。
打撃は、練習ではこんなもんじゃないです。もう、すんごい打球を打ちます。高校生じゃない打球を打つんですけど、試合になると大体、当たらない。7番が定位置です。
(将来を)読めないのが菰田ですね。まだまだ、本当にゆっくり「放牧」しているんで。もちろんメンタル的なところはしっかり教育しているつもりですが。
でも、私は菰田は戦力というより、「プラス菰田がいる」というイメージでチームを作っています。他の選手を伸ばして、そこに菰田がいい感じに絡んできたら、強くなるかなというイメージでやってます。
菰田ありきのチームは絶対に作らない。入部した時からそうやっているので、新チームになっても変わらずにやっていきたいと思います。
<194センチ、100キロの菰田投手の身体能力>
ボディーは化け物ですね。プロレス団体からも声がかかっていますから。まず190センチを超える選手になかなか出会わない。でも、身長の高さを感じさせない身のこなしを持っていますね。
<この日は三塁打を放ち足も見せた>
甲子園が壊れるんかなっていう勢いでサードに走って行っていましたね。「ホッキョクグマ、激走」という見出しが頭の中に浮かびました。
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