リヤカーマン、今度は大阪→天橋立を踏破 後輩と5日間155キロ

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大阪を出発して3日目、福知山市役所三和支所前の国道9号沿いでリヤカーを引く永瀬忠志さん(左)と河合克樹さん=京都府福知山市三和町千束で2025年8月11日午後3時47分、庭田学撮影
大阪を出発して3日目、福知山市役所三和支所前の国道9号沿いでリヤカーを引く永瀬忠志さん(左)と河合克樹さん=京都府福知山市三和町千束で2025年8月11日午後3時47分、庭田学撮影

 植村直己冒険賞を受賞した冒険家で「リヤカーマン」と呼ばれる高校教員、永瀬忠志さん(69)=大阪府東大阪市=が、大阪から155キロを5日間で歩き、京都府宮津市の天橋立に13日到着した。3年連続3回目。今回は勤務する大阪府立成城高校の後輩教員、河合克樹さん(25)=同府高槻市=も一緒に歩いた。雨が降る日が多く苦しい旅になったが、生徒が作ったリヤカーを引いてゴールした2人は満面の笑みを浮かべた。

 河合さんは教員2年目。永瀬さんがリヤカーを引いてアフリカ大陸横断・サハラ砂漠縦断376日1万1100キロ(1989~90年)、南米大陸縦断266日8800キロ(2003~04年)などを成し遂げた冒険家だと知り、同行を申し出た。

 歩くのが好きで、学生時代から島根県出雲市を毎年訪れ、JR出雲市駅から出雲大社までの往復30キロを歩いているという。偶然にも出雲市は永瀬さんの故郷で「何か縁を感じる」と話す。

 永瀬さんの歴代の教え子たちは授業の一環でリヤカーを製作してきた。生徒たちが作った小型リヤカー「田吾作スペシャル」1号が25年前に誕生。今回は、永瀬さんが2023年度製17号を、河合さんが最新の24年度製18号を引き、9日に大阪市城東区の成城高校を出発した。

 ゴールした河合さんは「自信はあったけれど、すごい雨に見舞われ予想以上に大変だった。やっと着いた」と顔をほころばせた。今後、リヤカーを安全に引くため、自身が教える電気情報系列の生徒たちとテールランプを製作する計画だ。

 永瀬さんはこれまで、生徒と一緒に大阪―伊勢160キロを何度も歩いてきた。同僚と歩くのは初めてで、出発前は「若い教員にリヤカーマンの冒険スピリットを伝えたい」と話していた。痛めた足を引きずりながら5日間の旅を終えた永瀬さんは「若いパワーを感じた。自分も負けないで行かなきゃと思った」と笑顔で話した。【庭田学】

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