記録的な暑さが続く中、千葉県の市川市動植物園（市川市大町）で17日、雌のオランウータン「ポポちゃん」（7歳）に果物と水を凍らせた特大の「氷ケーキ」がプレゼントされた。
オランウータンの保護を訴える「国際オランウータンの日」（19日）にちなんだイベント。氷ケーキは、キウイ、オレンジ、バナナ、ブドウなどたくさんの果物と水を円形の容器（直径16センチ、深さ9センチ）に入れて作った。
銚子地方気象台によると、17日は午後4時までに、我孫子市で県内最高の34・9度、市川に隣接する船橋市は33・7度を記録し、市動植物園でも暑さに見舞われた。飼育員が皿にのせた氷ケーキを屋外の放飼場に持っていくと、ポポちゃんは興味津々。受け取った氷ケーキを少しずつかじりながら涼を取った。
来園者もポポちゃんの様子をスマートフォンで撮影。家族と訪れた市川市の主婦、藤岡厚子さん（46）は「食べている姿を近くで見ることができたし、かわいかった。オランウータンも暑いと思うので、すてきな取り組みですね」と話した。
園では、動物たちが暑さをしのげるよう、屋外ではシートで日陰を作ったり、スプリンクラーで水をまいたりしている。オランウータンには、おやつとして果物入りの小さな氷を与えているという。
飼育員の水品広子さん（53）は「ポポちゃんは目新しいものをもらうと、テンションが上がります。暑い時は少しでも体を冷やして、楽しく快適に過ごしてほしいです」と話した。【林帆南】
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