お盆を古里や旅行先で過ごした人たちのUターンラッシュが17日、ピークを迎えた。新幹線や空の便の多くが満席となり、高速道路にも長い車の列ができた。
JR各社によると、お盆期間中に全席指定席となる東海道・山陽新幹線「のぞみ」は新大阪発東京行きが午前11時過ぎからほぼ満席に。東北新幹線で上り自由席の乗車率が最大140%に達した他、上越、北陸、九州の各新幹線も混雑した。
お盆期間中の空の便は1日現在、全日本空輸の国際線予約数が前年同期比110・5%、日本航空の国際線予約数が同103・5%で、国内線予約数は前年並みとなった。17日も多くの乗客で混み合った。
高速道路の上り線も各地で渋滞が発生した。日本道路交通情報センターによると、午後6時現在、東名高速の太郎ケ尾トンネル(神奈川)付近で16キロ、名神高速の蟬丸トンネル(滋賀)付近で9キロの渋滞となった。
JR東京駅の東海道新幹線ホームは家族連れなどで混雑した。栃木県の実家に帰省した和歌山市の公務員、栃木孝正さん(47)は「子どもたちは親戚らとバーベキューなどをした。仕事や勉強の慌ただしい日常を忘れ、のんびりできた」と満足した様子だった。
東京都荒川区の会社員、梶田浩介さんは妻と長男で大阪府の実家に帰省し、「水遊びをしたりプロ野球を見に行ったりした。息子は名残惜しかったようで、見送りに来たおじいちゃんを新幹線に乗せようとしていた」と笑顔を見せた。大分県日出(ひじ)町の保育士、河野由布さん(37)は子ども2人と東京観光を楽しんだ。「東京ディズニーシーで、念願の『アナと雪の女王』のアトラクションに乗ることができた」と話していた。【垂水友里香、木村敦彦】
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