
フィギュアスケート男子で2023年4大陸選手権王者の三浦佳生選手(オリエンタルバイオ・明大)が毎日新聞の取材に応じた。26年ミラノ・コルティナ冬季オリンピックの代表候補の一人ながら、昨季は左太ももの故障に苦しみ、不完全燃焼に終わった。巻き返しを期す今季。インタビュー後編は今季のプログラムを振り付けたブノワ・リショー氏についてや、自身の描くキャリア、さらには激しい争いが予想される五輪代表への熱い思いを語った。【聞き手・倉沢仁志】
今季の戦略などを語った三浦選手のインタビュー前編はこちら
<今季のプログラムもリショー氏が振り付けました。23~24年シーズンから3季連続で担当していますが、リショー氏は三浦選手にとってどんな振付師なのでしょうか>
非常に独自性のある振付師だと思います。フィギュアスケートの「型」にとらわれない自由な発想で、見せ場ではしっかりと見せつつ、滑りの質や豊富なトランジション(技のつなぎ)にもこだわられているように感じます。
他の振付師さんだと、ある動きをやってみて、合わないなと思ったらすぐに変えてくれたりする先生が多いのですが、ブノワは自分のやりたい動きを押し通すように「言った動きに合わせろ。できるようにうまくなれ」という感じで(笑い)。それが逆に強くしてくれているのかもしれま…
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