「仲間が背中を押してくれた」 金足農、涙のエース 夏の甲子園

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【金足農-沖縄尚学】力投する金足農の3番手・吉田=阪神甲子園球場で2025年8月6日、長澤凜太郎撮影 拡大
【金足農-沖縄尚学】力投する金足農の3番手・吉田=阪神甲子園球場で2025年8月6日、長澤凜太郎撮影

 全国高校野球選手権大会は第2日の6日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で1回戦があり、金足農(秋田)は沖縄尚学に0―1で敗れ、準優勝した2018年以来7年ぶりの白星はならなかった。

 金足農のエース吉田大輝投手(3年)は3番手で登板。3回余りを投げて1失点と好投したが、チームを勝利に導けなかった。吉田投手は涙を浮かべながら試合を振り返った。試合後の主な談話は次の通り。

金足農・吉田大輝投手

 (自己最速1キロを更新する147キロをマーク)最速は更新できたが、試合に勝たないと意味がない。(兄は18年の第100回大会で金足農のエースだった輝星投手)自分では足りないところがあった。チームに迷惑をかけてしまい、悔いが残る。

 (七回に適時打を許した1球は)チェンジアップ。外を狙ったが、甘いところに入ってしまった。相手が真っすぐに合わせていると思ったので、秋田大会で調子がよかったチェンジアップを使った。この日の1球目のチェンジアップで、失投してしまった。

 (右脚が万全ではなかった)秋田大会後の練習でキャッチボールをしている時に、違和感があった。自分の調整不足です。

 (先発の斎藤)遼夢(りむ)、(2番手の佐藤)凌玖(りく)が「自分までゼロで回す」という思いでやってくれた。最後に自分が点を取られて負けてしまい、申し訳ない。

 (けがの影響で投球時に)痛みがあった。今日のコンディションでは(自己最速は)絶対に出なかったが、仲間が背中を押してくれた。先に登板した2人に刺激を受けた。応援のおかげで、マックス更新につながったと思う。皆さんに感謝しかないです。

 (高校野球を振り返り)メンタル面で成長できた。自分は兄に比べて、甘やかされて生きてきた。自分勝手なところ、弱いところを見せてしまうことが多かった。仲間や指導者の方、家族が自分のために厳しい声をかけてくれた。

 輝星と比べられて、苦しかった時期もあったが、「このままで終わりたくない」と思った。それをやる気に変えることを心がけてきた。

 弟である以上、それに恥じないプレーや内容を見せていかないといけない。これからもっとレベルアップしていきたい。

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