農林水産省は18日、全国のスーパー約1000店で8月4~10日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格(税込み)が3737円だったと発表した。前週より195円高く、2週ぶりの値上がりとなった。早場米の新米が出回り始め、販売数量全体に占める、割安な備蓄米の割合が減ったことが影響したとみられる。3000円台は9週連続。
種類別の平均価格(5キロ)をみると、銘柄米は4239円で、前週より37円上がった。政府備蓄米を含む複数銘柄を混ぜた「ブレンド米」などは3190円で、前週から191円上がった。販売数量に占めるブレンド米などの比率は48%で前週より7ポイント減り、3週連続で下がった。
販売数量に占める備蓄米の割合減少に加え、ブレンド米が値上がりしたことなどが平均価格上昇の要因と考えられる。
一方、農水省が別にまとめた、随意契約による備蓄米販売店舗における5キロ当たりのコメの平均価格は、前週より107円高い3065円。随意契約の備蓄米のみは前週比で10円安い2033円だった。
随意契約での備蓄米の販売数量は、10日までの累計で10万7130トン。都道府県別では東京都が9643トンで最も多く、最少は秋田県の127トンだった。【渡辺暢、中津川甫】
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