2025年の夏、いかがお過ごしでしょうか。暑さ対策をしつつ、旅行や帰省の計画を立てている人も多いのでは? 今回は全国各地の「地域トリビア」を厳選して紹介します(随時掲載)。家族や旧友、旅先の人たちとの話題にチェックしてみてください。ふるさとの意外な一面も見えてくるかもしれません。
「宮っ子」が大好きなネーミング
宇都宮市で生まれ育った人は老若男女を問わず、自分たちを「宮っ子」と称する。そして、宮っ子は「宮○○」というネーミングが大好きだ。
たとえば、市の玄関口、JR宇都宮駅の前を流れる田川にかかる橋の名前は「宮の橋」。他にも、市の中心部をおみこしが練り歩く毎年8月の夏祭りは「宮まつり」(正式名称は「ふるさと宮まつり」)、市民向けのコミュニティーFM局は「ミヤラジ」、市のマスコットキャラクターは「ミヤリー」、半世紀前から続くジャズのイベントは「ミヤ・ジャズイン」……といった具合だ。
近年はとうとう地名にも採用された。JR宇都宮駅東口を再開発し、2022年にまち開きとなった新街区「宮みらい」だ。宮みらいには、23年に開業した次世代型路面電車(LRT)が発着する停留場や、国際会議も開催できるコンベンション施設、ホテル、飲食店や店舗などの複合ビルが建ち並び、新たな市のシンボルになりつつある。
農産物のブランド名にも使われている。JAうつのみや(宇都宮農業協同組合)が販売するブランド米は「みやおとめ」と名付けられた。米のおいしさを表す指標「食味値」が基準値以上の優れたコシヒカリだけを厳選し、「みやおとめ」として出荷する。今夏、オーストラリアに向けて初めて輸出され、念願の海外進出を果たした。同JAの担当者は「手塩にかけて育てたおいしいお米。きっと現地の人たちに受け入れてもらえる」と自信を見せる。
「miya-○○」が世界に通用する日も近づいている?
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